目から始める紫外線対策!

季節の変化が進み、3月も半ばをすぎると一気に気温が高くなり春めいてきました。 春の陽気に外出気分も高まりますが、そこで気になるのが「日やけ対策」ですね。 春分の日あたりから徐々に日照時間が長くなり、4月から9月にかけて紫外線量が高まります。 お肌の日やけ対策ははもちろんですが、目の日やけ対策もお忘れなく!

紫外線の特徴と目への影響

紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3つの種類があります。

■UV-A

波長が最も長い紫外線でエネルギーは大きくありませんが、ゆっくりと蓄積され長期的に皮膚の奥「真皮層」にまで達し、ダメージを与える特徴があります。 将来的なシワ、たるみ、ほうれい線などの原因とされています。 波長の長いUV-Aの65%は角膜と水晶体を通過し網膜まで到達、炎症や充血を生じます。

■UV-B

UV-Aに比べ、波長は短く表皮までしか届きませんが、エネルギーが大きいため短期的なダメージを与える特徴があります。 夏に起こりやすい日やけ「サンバーン」を引き起こす紫外線です。 皮膚のサイクルにより、紫外線の季節が終わるとダメージも修復されると思われがちですが、遺伝情報(DNA)の損傷改善は簡単ではなく、日やけの積み重ねによって修復が困難となり皮膚がんや皮膚疾患などに繋がる原因となります。 網膜への到達は多くありませんが、大量にばく露されると角膜上皮障害を生じます。

■UV-C

波長が最も短く、オゾン層に吸収されるため地上には届きません。

紫外線と目の病気

■白内障

白内障は眼科疾患の中で最も多い病気のひとつです。 目の構造のうちレンズの役割を担う水晶体が濁り、網膜まで光が届かず見え方の質が低下する病気です。 高齢になると誰にでも起こる老化現象と言われますが、長年目が紫外線にさらされ続けたことが原因のひとつと知られています。 治療は、混濁した水晶体を眼内レンズと置換する手術が行われます。

■翼状片

白目の表面にある角膜が常に増殖して、黒目の角膜部分に向かって三角形に伸びてくる病気です。 充血や異物感などの症状があり、翼状片が黒目の中心(瞳孔)近くまで伸びてくると視力障害をきたします。 屋外での活動時間が多い職業の人に多発し、目が紫外線にさらされ続けたことを含め、外的刺激が発症に関係すると考えられています。 外科的切除による治療を行いますが、2~7%の人は再発し、再手術が必要となります。

■紫外線角膜炎

強い紫外線に目がさらされ続けたときに見られる急性の角膜炎症です。 結膜(白目)の充血、異物感、流涙などの症状があり、ひどくなると強い目の痛みを生じます。 海水浴やスキー場、登山など、紫外線の反射が強い場所でゴーグルを着用せず、長時間目が紫外線にばく露され、角膜の表面に傷がつく病気の「雪目(ゆきめ)」が有名です。 強い紫外線を浴びてから6~10時間後に発症し、安静にしていれば1日~2日で自然治癒します。

UVカット付レンズやサングラスを着用しましょう。

紫外線に無防備な目を守るためにも、メガネはUVカット付きのレンズにしたり、サングラスを着用しましょう。 コンタクトレンズもUVカットが付いたものがあります。 お仕事やおしゃれに合わせ取り入れてみましょう。

※参考:環境省「紫外線環境保健マニュアル2008」

度付きサングラスで紫外線対策

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