メガネの捨て方は?眼鏡店で回収する下取りやリサイクルサービス

メガネをごみ箱に捨てる

使わなくなったメガネや不要になったメガネをどのように手放せばいいのか?と悩んでしまうかもしれません。もう使わないと思っているメガネが家に溜まっていることはないでしょうか。メガネは複数のパーツから出来ていて、掛け心地や機能性を実現するために、パーツ毎に最適な素材が使われています。そのためリサイクルによる再資源化がしづらい製品と言われています。ごみに出した場合、焼却や埋立による処理が一般的です。では使わなくなったメガネは、ごみに出す以外の選択肢はないのでしょうか?
この記事では、不要になったメガネの捨て方(手放し方)を「捨てる・寄付する・リサイクルに出す・買取店に出す・予備にする」の5つの方法をご紹介します。

目次
1)各自治体でごみとして処分する
2)眼鏡店の寄付(寄贈)サービスに出す
3)リサイクル回収サービスに出す
4)中古買取店やフリマアプリに出す
5)防災バッグに入れておく予備メガネにする
6)メガネが壊れた時はどうすればいい?
7)メガネの寿命とは?
8)メガネ買い替えのタイミングは?
9)まとめ

1)各自治体でごみとして処分する

【都市別】メガネ(めがね・眼鏡)のごみ分別一覧

メガネの分別は、お住まいの自治体によって異なります。ここでは、人口が多い都市で定められている「メガネ(めがね・眼鏡)」の分別をピックアップしました(2024.11月時点)。その他の都市については、各自治体のホームページまたはアプリでご確認ください。

都市名 品目 分別区分 備考
札幌市 眼鏡 燃やせないごみ(有料) プラ製は燃やせるごみ
さいたま市 めがね(眼鏡) もえないごみ
練馬区 めがね(ガラス製・金属製) 不燃ごみ めがね(木製・プラスチック製)は可燃ごみ
横浜市 めがねフレーム 燃やすごみ 金属製のものは小さな金属類へ※新分別ルールでは変更があります
眼鏡(レンズがガラス製) 燃えないごみ 新聞紙などに包み品名を表示する
眼鏡(レンズがプラスチック製) 燃やすごみ ※新分別ルールでは変更があります
名古屋市 メガネ(プラスチック製) 可燃ごみ レンズがガラス製のものは不燃ごみへ
京都市 メガネ 燃やすごみ
大阪市 めがね 普通ごみ 厚紙などに包んで袋に入れてお出しください
神戸市 眼鏡(プラ製) 燃えるごみ 眼鏡(プラ製以外)は燃えないごみ
広島市 めがね(眼鏡) 不燃ごみ 丈夫なポリ袋に入れて出す
北九州市 めがね 家庭ごみ

出典元一覧※2024.11月時点調べ。
【札幌市】家庭ごみ50音分別辞典  https://www.city.sapporo.jp/seiso/bunbetsu/index.html
【さいたま市】ごみ分別辞典、収集日カレンダーをご利用ください!  https://www.city.saitama.lg.jp/001/006/010/003/p042612.html
【練馬区】これって何ごみ?品目別出し方一覧(ごみ分別辞典)品目検索 ま行  https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/gomi/wakekata/bunbetsu/magyo.html
【横浜市】ごみと資源物の出し方一覧表  https://cgi.city.yokohama.lg.jp/shigen/bunbetsu/list_m.html
【名古屋市】家庭ごみ・資源の分別早見表<ま行>  https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000066305.html
【京都市】京都市 ごみ分別辞典  https://www.gomisaku.jp/0197/
【大阪市】目別収集区分一覧表(50音順)  https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000201907.html
【神戸市】家庭ごみ関連情報 > 品目 ま行  https://www.city.kobe.lg.jp/a04164/kurashi/recycle/gomi/dashikata/hayamihyo/c03_ma.html
【広島市】家庭ごみ分別50音事典_ま行  https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/kateigomi/13509.html
【北九州市】ごみの分別早見表 分別早見表(ま行)  https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/file_0013_00001.html

2)眼鏡店の寄付(寄贈)サービスに出す

寄付ハートを持った女性

眼鏡店で行なわれているメガネの下取りサービスは、集められたメガネを社団法人などを通じて、発展途上国などで視力矯正を必要とする方々に寄贈されるサービスです。メガネの寄付及び下取りに出すと、メガネ購入の割引などが受けられます。ビジョンメガネ、POKER FACE、弐萬圓堂などで寄付(寄贈)サービスが提供されています。

破損しているメガネは、メガネとして使うことができないため寄付をしたことになりません。“まだ使えるけど捨てるのはもったいない、誰かの役に立つなら”そんなメガネを持参しましょう。メガネは洗っていなくても大丈夫です。眼鏡店と社団法人でクリーニングされて発展途上国へ送られます。

年間を通して継続した「下取りサービス(途上国へ寄贈)」を展開しているビジョンメガネでは、1年間で2,000本近くのメガネをライオンズクラブ国際協会 335 複合地区ガバナー協議会を通じて、新興・途上国へ寄贈しています。
▽詳しくは「ビジョンメガネの下取りサービス」で、下取りサービスの内容と2022年からの活動報告を掲載しています。


3)リサイクル回収サービスに出す

リサイクルする人

環境省によって「店頭回収によるプラスチック製品リサイクルの実証事業」が2012年から2018年まで行なわれ、現在では「製造・販売事業者等による自主回収・リサイクル」となっています。また一部の眼鏡店で循環再生型アイウエアの製造に向けて推進されているリサイクルボックスや、下取りしたメガネを燃料に電力を生み出すサーマルリカバリーなど、眼鏡店各社が地球環境に配慮した取り組みを行なっています。

4)中古買取店やフリマアプリに出す

中古買取店に出す人

買取店では、中古メガネの買い取りが行なわれています。高価買取のポイントは、専用ケース・専用クロス・保証書・付属品・メガネに傷や汚れがない・発売日が最近・未使用品、などが上げられます。買い取りができない場合として、1万円以下のフレーム・レンズの取り外しができないもの・商品特定が困難なモデル・歪みや破損や汚損が著しいもの・違法品などが上げられます。買取店によって基準は異なるため参考となります。詳しくは買取店にお尋ねください。
またフリマアプリなど個人で販売できるところを活用することも可能です。出品の際には、フレームのサイズや重さなど記載しておくといいでしょう。

5)防災バッグに入れておく予備メガネにする

防災バッグをつくる人

近年、防災意識の高まりから、眼鏡や老眼鏡を防災バッグと一緒に保管しておくケースも増えています。災害時は着の身着のまま避難し、情報を得たい時に見えない状態で困ることが考えられます。ビジョンメガネで、阪神・淡路大震災と東日本大震災の復興支援として、老眼鏡の提供や視力測定からメガネ作製の提供を行なった際も、このような方々を目の当たりにしてきました。予備眼鏡の活用も検討してみましょう。

【参考】首相官邸『災害が起きる前にできること』https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
災害の「備え」チェックリスト(PDF)が公開されています。ぜひ参考にしてみてください。

6)メガネが壊れた時はどうすればいい?

メガネの破損

メガネを踏んでしまったり、メガネを掛けたまま寝落ちしてしまったり、子どもにメガネをおもちゃにされたり、子どもが活発でメガネを歪めてしまったり、と様々な理由でメガネが壊れることがあります。メガネが壊れても修理できる場合があります。無理に自分で直そうとせず、購入店または近くの眼鏡店に持参して状態を確認してもらいましょう。ただし、メガネの状態によって修理出来ない場合や断られる場合もあります。その点も考慮しておきましょう。

①レンズが外れてしまった時

レンズが外れてしまった時は、眼鏡店に持参し、フルリムタイプならレンズをはめてもらう、ナイロールタイプならレンズを吊っているナイロン糸を替えてもらいましょう。ナイロン糸は、6ヵ月に一度メンテナンスで新しい糸に交換しておくことが大切です。
メガネのメンテナンス・長く愛用するためにでは、3ヵ月毎のアフターサービスによるメンテナンスについて、詳しく解説しています。

②レンズが破損した時

レンズが割れたり傷ついたなど破損した時は、レンズ交換を検討しましょう。レンズの端が欠けただけだから削って使いたいと思っても再利用はできません。なぜならレンズは、フレームサイズと瞳孔間距離(PD・右目の黒目と左目の黒目までの距離)に合わせて作製されているためです。またメガネを購入してから年月が経っている場合は、視力が変化していることもあります。眼鏡店で視力測定からレンズ選びまで行ない、目に合ったレンズを購入しましょう。

③フレームが曲がった時・折れた時

フレームが曲がった時や折れた時は、販売店に持参して修理やパーツ交換をお願いしましょう。ただし状態によって対応できない場合もありますが、まずは販売店に相談してみましょう。

④丁番が壊れた時

丁番が壊れた時は、ネジが外れてしまったのか丁番が壊れてしまったのか、眼鏡店のプロに確認してもらいましょう。自分で無理に溶接や接着剤などで修理すると、一時的に直ったと思ってもさらに破損させてしまう可能性があります。眼鏡店に持参して修理をお願いしましょう。

7)メガネの寿命とは?

眼鏡専門店とフィックスプライス(均一価格)店では、フレームとレンズコーティングの取扱いが異なるため、購入したメガネの寿命も異なります。眼鏡専門店で購入したメガネの寿命は、平均3〜4年が目安です。フィックスプライス(均一価格)店で購入したメガネの寿命は、平均2年とも言われています。自分では気が付かないうちにレンズに傷が入ったり、フレームが傷んだりします。平均寿命の時期が近づいて来たら、眼鏡店の比較検討を始めておきましょう。

①レンズの寿命は平均2〜4年

近年主流のプラスチックレンズの寿命は、平均2〜4年です。レンズに傷が付いたり、レンズ表面のコーティングが剥がれてきたり、熱や紫外線、水分等の影響で劣化を起こしたりします。レンズのコーティングやメガネの使い方・手入れによって、レンズ本体の寿命を長くすることもできます。

②フレームの寿命は平均2〜10年

フレームは素材によって寿命は異なります。以下は素材の違いによる大まかなフレームの寿命です。メガネ購入の際の参考にしてください。

    ✔CHECK メタルフレーム
  • 合金:平均2〜3年。2,3年程度でサビやメッキ剥げ等が起こります。
  • ステンレス:平均2〜3年。2,3年程度でメッキ剥げ等が起こります。
  • 国産チタン:サビに強く、劣化しにくい。大切に扱えば10年以上もつこともあります。
  • 海外チタン:海外チタン全てではありませんが、国産チタンほどの耐久性がなく、メッキの強度も落ちる場合もあります。
    ✔CHECK セルフレーム
  • セルロイド:手入れによって長持ちします。手入れを怠ると汗や乾燥のため4〜5年で変色やひび割れする場合もあります。
  • アセテート:セルロイド同様、変色や乾燥からひび割れが、4〜5年程度から出る場合があります。
  • ウルテム:平均3〜4年。3〜4年で印刷しているカラーや柄が取れ、変色やひび割れが起こります。
  • TR90:平均2〜3年。2〜3年で印刷しているカラーや柄が取れることがあります。

8)メガネ買い替えのタイミングは?

①レンズの度数が合わなくなった時

レンズの度数が今の生活に合わなくなったら、メガネの買い替えのタイミングです。度数の合わないレンズを使っていると、メガネをかけても楽にモノを見ることができず、目や脳に疲れが出てきます。成長期のお子様と老眼が始まる40〜55歳は、視力が変わりやすいため、少しでも見えづらさを感じたらメガネの買い替えを検討しましょう。

    ✔CHECK 度数が合わなくなった時とは?
  • パソコンやスマホ、新聞の文字が見えづらくなった
  • 目を細めてモノを見るようになった
  • ピントが合うまでに時間がかかる
  • モノがぼやけて見える(二重に見える)

②レンズに傷みや変色が生じた時

メガネのレンズは、様々な影響を受けて経年劣化を起こすため寿命があります。レンズの劣化は、見えごこちや目や脳の疲れにも繋がります。レンズの経年劣化が生じた時はメガネの買い替え時期です。使っているメガネが経年劣化を起こしていないか、3カ月に一度チェックしておきましょう。

    ✔CHECK レンズが傷んだ状態とは?
  • メガネを使用しているうちに傷が付いた
  • レンズ表面のコーティングが剥がれた
  • 熱や紫外線、水分等の影響で、レンズが黄色っぽく変色した
  • クラック(ヒビ割れ)が入り、レンズ表面のコートが波打ったようになった

③フレームに劣化が生じた時

フレームは、汗や皮脂、化粧品や整髪料、熱や紫外線等の影響で傷んでいきます。フレームの傷みは見た目の印象にも影響します。フレームが劣化した時はメガネの買い替え時期です。身だしなみを確認する時にメガネのフレームもチェックしておきましょう。

    ✔CHECK フレームが劣化した状態とは?
  • フレームのメッキが剥がれてきた
  • フレームが黄ばんできた
  • テンプルが折れた等パーツが破損し修理もできなくなった
  • フレームのサイズが合わなくなった

メガネをいつ買い替えるべき?眼鏡の寿命を伸ばす12の方法では、メガネの買い替え時期やタイミング、メガネの寿命を短くする原因や長持ちさせる方法まで詳しく解説しています。

9)まとめ

メガネを捨てる際には、自治体によって分別が異なるため、お住いの自治体のホームページを確認しましょう。また「捨てる」以外にも、予備眼鏡として防災バッグに入れておくことや、折角だから誰かの役に立つ「寄付やリサイクル」「買取店やフリマアプリ」など利用することもおすすめです。ぜひ自分に合った方法でメガネを処分してください。


SNSでシェア

ビジョンメガネは、お客様一人ひとりにとって
"最高の見える"を実現します。