【令和7年版】遠近両用メガネの相場はいくら?価格差の理由と選び方を徹底解説!

「最近、スマホの文字が見づらい」「遠くも近くも1本のメガネで済ませたいけど、どれを選べばいいかわからない」と悩んでいませんか?遠くも近くも見える遠近両用メガネは、5,000円ほどの安価なものから数十万円する高額なものまであり、その値段の違いがどこから来るのか疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、遠近両用メガネの価格相場を明らかにしながら、値段の差が生まれる「レンズのグレード」や「スタッフの技術力」といった重要なポイントを眼鏡専門店の視点から徹底解説します。この記事を読めば、あなたの目の状態やライフスタイルに合った、納得のいく遠近両用メガネを選べるようになります。
目次
1)遠近両用メガネの料金相場はどれくらい?
2)遠近両用メガネの値段に差が生じる理由
3)価格帯ごとのメリットと遠近両用メガネの選び方
4)ビジョンメガネの強み|なぜ「最高の見える」が実現できるのか
まとめ
1)遠近両用メガネの料金相場はどれくらい?
遠くも近くも1本のメガネで見やすくなる遠近両用メガネは、複数のメガネを使い分ける必要がなく便利な一方で、「価格が高い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
総務省統計局の小売物価統計調査(2025年7月,公開日2025-08-22)によると、全国のメガネ一式(単焦点・遠近両用含むすべてのメガネ一式)における平均購入価格は28,801円です。遠近両用メガネの相場は、これよりも高い約3万円〜4万円が目安とされています。遠近両用レンズの価格帯は、ロープライス眼鏡店の0円(フレームとセット価格)から数十万円を超えるものまで非常に幅広いのが特徴です。このように価格に大きな幅があるのは、メガネを構成する様々な要素に違いがあるためです。
また、総務省の家計調査をよると、高齢化に伴い年齢が高くなるほど、メガネへの支出額が高い傾向が見られます。これは、老眼の進行や目の健康意識の高まりにより、高機能な遠近両用メガネへの需要が増加していることを示唆しています。
2)遠近両用メガネの値段に差が生じる理由
遠近両用メガネの価格差には、主に「フレーム」「レンズ」「サービス(スタッフの技術力)」の3つの要素が関係しています。
2-1.メガネフレームの種類
メガネフレームは、その素材やメーカー、ブランドによって価格が異なります。例えば、合成樹脂であるセルロイド製は比較的安価ですが、天然素材のアセテートやべっ甲、バッファローホーンなどは高価になる傾向があります。また、有名ブランドやデザイナーとのコラボ商品、製造に高度な技術が求められるフレームも高価になりがちです。
2-2.レンズの「グレード」が価格を左右する|安価なレンズと何が違うの?
多くの方が「メガネのレンズは、度数さえ合っていればどれも同じ」と思われているかもしれません。しかし、実はレンズには、レンズの質を表す「グレード」が存在します。レンズのグレードとは、主にその設計の精度や見やすさを指し、このグレードこそが遠近両用メガネの見え方の快適性を大きく左右する重要な要素です。
遠近両用レンズは、1枚のレンズに遠くから手元までの度数が滑らかに変化するよう設計されており、このタイプのレンズを累進レンズと呼びます。累進レンズは「ゆれ・ゆがみ」が生じやすいというデメリットがありますが、価格が高いものほどこのデメリットが軽減され、より自然で快適な見え心地が得られるよう設計されています。

- レンズの設計には以下のような違いがあります。
- 外面累進設計
⇒累進レンズを気軽に始めたい方に
レンズの外面で累進設計を行なうタイプ。比較的安価ですが、ラクに見える範囲が狭く、視線の移動時にゆれやゆがみを感じやすい傾向があります。 - 内面累進設計
⇒メガネを長時間かける方に
レンズの内面に累進設計を施し、外面累進設計よりも視野が広く、レンズ周辺部のゆがみを抑えた設計。 - 内面累進+外面サポート設計(両面シンクロ設計・両面制御設計など)
⇒老眼度数が強い方・目の疲れが気になる方に
レンズの内面に累進設計を施し、内面累進設計の弱点でもある視線移動の疲れやすさを軽減するために、外面にサポートする機能を加えて補正した設計。長時間使用しても疲れにくいレンズです。 - 両面累進設計 Nikon ロハス 100 Z オーダーメイド
⇒老眼度数が強い方・左右の視力差がある方に
レンズ外面に収差を極限まで抑えた新世代の累進を配置、レンズ内側には新開発の強力な収差フィルターによってより強力に収差を除去し、ゆれ・ゆがみを大幅に削減。高加入度でも視線移動がラクな範囲が広い設計です。
※収差とは、レンズを通して見るときの像のゆがみやぼやけのこと。 - 両面複合累進設計 HOYA特許技術 オーダーメイド
⇒累進レンズで最高の見え心地をお求めの方に
レンズの外面と内面に累進面を最適配置することで、手元の見やすさと視野の広さを両立する、HOYA独自の特許技術が施された設計です。これにより、レンズ中央部から周辺部までスムーズな視線移動が可能になり、遠近両用メガネ特有のゆれ・ゆがみを大幅に軽減します。
さらに、レンズの薄さ(屈折率)や、カラー、UVカット、ブルーライトカット、キズ防止、くもり止めといったコーティングなどの機能の有無によっても価格が変動します。
また一般的な眼鏡専門店では、目に合ったグレードを選択できるように、複数のグレードの累進レンズが取り扱われています。しかし、ロープライス眼鏡店や均一価格の眼鏡店では、上位グレードの累進レンズが取り扱われていない場合や、レンズグレードの説明がないままに販売されているケースがあるようです。そのため、自分の目の状態に合った累進レンズのグレードを把握しないままに、“遠近両用レンズはどれも同じだろう”と価格だけで購入し、その見えづらさから見え方に慣れずに、遠近両用メガネそのものを諦めてしまうといったケースがあると言われています。
累進レンズ選びは、最初の眼鏡店選びから始まっていると言っても過言ではありません。
2-3.スタッフの技術力と店舗によるサービス

メガネは、同じフレームとレンズであっても、スタッフの技術力や店舗によるサービスによって、見え方やかけ心地が大きく変わるのが特徴です。
- スタッフの技術力
- 問診と視力測定から見たい距離や生活環境に合った度数の決定
- レンズの種類やレンズのグレードの選択と提案
- 目と目の距離(PD)の測定
- お顔に対してメガネフレームの傾き(前傾角・頂点間距離・そり角)の測定
- 頭や耳に添わせてレンズ性能とかけ心地を最大限に引き上げるフィッティング
スタッフの技術力には、上記のような高度な技術が求められます。またメガネの価格にはスタッフの技術力の他に、店舗による充実したアフターサービスが価格に反映されています。
3)価格帯ごとのメリットと遠近両用メガネの選び方
遠近両用メガネは価格差が大きいため、ご自身の目の状態と使用目的や生活環境に合ったものを選ぶことが重要です。
3-1.高価格帯の遠近両用メガネのメリット|“見え心地”の違いとは?
- 高価格帯の遠近両用メガネの主なメリットは以下の4つです。
- ゆがみが少なく自然な見え方
高価なレンズは、周辺部のゆがみが極めて少なく、視界のゆれを抑える高度な設計が施されています。これにより裸眼に近い、より自然な見え心地が得られやすくなります。 - 広い視野とスムーズなピント移動
レンズの累進帯が最適化されているため、遠くから手元まで視線を動かした際のピント移動が非常にスムーズです。また累進レンズには、中間距離の視野が広い中近両用レンズもあり、パソコン作業などが快適になります。 - 耐久性に優れたフレームが多い
高品質な素材や構造にこだわったフレームは、長く愛用できます。 - 軽さを重視したフレームがある
軽量化されたフレームは、耳や鼻への負担が少なく、長時間の装用でもストレスを感じにくいです。
3-2.お手頃価格帯の遠近両用メガネのメリット|どんな人におすすめ?
- お手頃価格帯の遠近両用メガネのメリットは以下の3つです。
- 気軽に試せる
流行のデザインを試したり、遠近両用レンズが自分に合うか試したりするのに適しています。 - 予備メガネとしての所有に向いている
自宅用や災害用など、予備として複数所持するのに便利です。 - 買い替えの頻度が高い方に向いている
メガネを壊しやすい方や、度数が頻繁に変わる方など、買い替えサイクルが早い方におすすめです。
3-3.失敗しない遠近両用メガネの選び方
遠近両用メガネは慣れるまでに時間がかかることがあるため、購入後のサポートが充実した眼鏡店を選ぶことが大切です。また、レンズのオプション機能(ブルーライトカット、UVカットなど)は追加料金が発生するため、ご自身の使用目的を明確にし、必要な機能を見極めることで、不要な出費を抑えることができます。
「視線の使い方に慣れない・使いづらい」という理由で遠近両用メガネを挫折する方が多いことから、調節力がまだある40代から累進レンズの視線の動かし方に慣れておくことが推奨されています。
4)ビジョンメガネの強み|なぜ「最高の見える」が実現できるのか
ビジョンメガネでは、お一人おひとりの目の状態やライフスタイルに合わせた「最高の見える」を実現するため、600種類以上のレンズを取り揃えています。これは、一般的な眼鏡店では取り扱いの少ない、国内大手レンズメーカーであるHOYAやNikonの最高峰グレードのオーダーメイド累進レンズも選択できることを意味します。
ビジョンメガネと他社との大きな比較ポイントは、グレードの高いレンズを豊富に取り揃えている点と、その性能を最大限に引き出すためのスタッフの技術力にあります。お客様の生活環境を丁寧にヒアリングし、数多くの選択肢の中から最適なレンズを提案します。さらに、目とフレームとレンズの位置関係を正確に測定して作製されたメガネを、お一人おひとりの顔に合わせてフィッティングを行なうことで、グレードの高いレンズの性能を余すことなく引き出し、快適な見え心地を提供しています。
4-1.ニコンのZシリーズ:コントラストに注目した新しい老眼対策レンズ

ニコンから誕生した「Zシリーズ」は、カメラの開発技術を搭載した新しい老眼対策レンズです。日常生活の見え方に影響を及ぼす「コントラスト」に着目し、明るくハッキリと見え、手元の見やすさと正面視野が左右に広いことが特長です。
このレンズは、カメラレンズのコントラスト解析に使われてきたMTF解析技術をメガネレンズに応用し、独自のコントラスト評価基準を構築した「ニコン オプティカル デザイン エンジンZ」によって設計されています。
- ニコンが誇るZシリーズには、見え心地にこだわった様々なテクノロジーが搭載されています。
- Zコントラストテクノロジー
MTF解析に基づき、収差や度数を新次元でチューニングし、コントラスト向上を実現。 - ダイナミック ブースター
ゆれ・ゆがみを大幅に削減し、高加入度でもダイナミックな視線移動を可能にする技術。 - スマホブースター
高加入度でもスマホが見やすく、楽な視線でピントが合い、広い視野で画面が見える技術。 - サステナブル ブースター
高加入度でも収差が大きくならず、かけかえ時の違和感を大きく解消する技術。 - フレーム シェイプ
フレームの形状に合わせて見え方を調整し、レンズの隅々まで鮮明なオーダーメイドの見え心地を実現。
『ニコンのZシリーズ【新】老眼対策メガネレンズ』では、ニコンのロハスZシリーズのレンズスペックと価格など、詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。
4-2.ホヤのBOOM Individualシリーズ:両眼視にこだわったオーダーメイドレンズ

HOYAのオーダーメイド累進レンズ「BOOM Individualシリーズ」は、両面複合累進設計を採用し、HOYAレンズのラインアップの中でも最高峰のグレードに位置づけられています。「両眼視」にこだわり、よりナチュラルで快適な見え心地を追求した、まさに最高級のレンズです。眼とフレームの情報、HOYA独自の設計をレンズに反映させ、オーダーメイドでレンズを作製します。
- BOOM Individualシリーズの主な特長は以下の通りです。
- 両面複合累進設計 HOYA特許技術
レンズの外面と内側に累進面を最適配置することで、ゆれ・ゆがみを軽減し、手元の見やすさと広い視野を実現。 - 両眼バランス設計 HOYA特許技術
左右の度数差によって生じる視線移動量の違いに対し、両眼視した時の最適な見やすさを設計し、バランスの良い見え方を実現。 - パーソナルフィット設計
顔型やサイズに合わせて、フレームの前傾角・頂点間距離・そり角を測定し、見え方のジャストフィット感を最適化。 - エルゴノミック・インセット設計
人間工学に基づき、手元が見やすい範囲を広げる設計。 - 乱視軸ズレ補正
レンズ周辺部を見る際の眼の乱視軸とレンズの光軸のズレを1度ごとに補正。 - ヴィーナスガードコート ロングライフ メイリョウ コウキン
反射率を抑え、透明感とグレアの低減を実現し、明るくクリアな視界を提供。傷やホコリ、花粉が付きにくく、抗菌・撥水・撥油・防汚性能も備わっています。
『ホヤのオーダーメイド累進レンズ』では、ホヤのBOOM Individualシリーズのレンズスペックと価格など、詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。
4-3.ビジョンメガネのレンズ価格体系と豊富なオプション


ビジョンメガネが考えるレンズ選びは、「最高のレンズは、見え方や見え心地が、あなたにぴったりであること」です。
なぜなら、メガネのレンズ選びは、お客様の眼の状態、お客様が見たいものや見たい距離によって、ベストなレンズと度数が違うからです。
そのためビジョンメガネでは、お客様のライフスタイルに合わせた見え心地を追求するために、眼鏡専門店ならではの600種類以上のレンズを取り揃えています。
視力矯正優先ではなく、お客様の生活に合ったレンズを提案し、お子様からご年配の方まで、全ての年代の方の見え心地をサポートします。
- レンズ価格体系
- 累進レンズ
[メガネ一式] フレーム価格+累進レンズ¥6,000〜(税込) ※レンズ交換の場合は+¥10,000〜。
気軽に始められるベーシックな内面累進設計から、両面複合累進設計のオーダーメイドレンズまで、様々なグレードの累進レンズがあります。 - オプション機能性レンズ(2枚1組)
ブルーライトカットレンズ、調光レンズ、カラーレンズ、くもり止めレンズ、抗菌レンズなど、様々な機能性レンズが¥3,500〜(税込)で追加可能です。
例えば、ニコンの「ピュアブルーUV」は、黄ばみのないクリアなレンズで紫外線(UV)とブルーライトをカットし、¥3,500(税込)で提供されています。またニコンの「トランジションズ」は、紫外線によってレンズの色が変わり、紫外線・ブルーライト・まぶしさをトリプルカットする調光レンズで、¥11,000〜(税込)で提供されています。
※記載されている価格は、2025年8月現在の価格となります。
※ご覧いただいている時期やキャンペーンによって、価格が変動する場合があります。予めご了承ください。
『ビジョンメガネのメガネレンズ』では、ビジョンメガネが取り扱うレンズスペックと価格など、詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。
まとめ
遠近両用メガネの価格は、レンズのグレードや眼鏡店スタッフの技術力によって大きく変動します。特に累進レンズの設計精度は、見え方の快適性を大きく左右する重要な要素です。高価格帯のグレードの高いレンズは、ゆれ・ゆがみが少なく広い視野を確保できるため、長時間の装用でも疲れにくいというメリットがあります。一方、お手頃な価格帯のものは、遠近両用メガネを試してみたい方や予備用メガネとしておすすめです。
ビジョンメガネでは、国内大手メーカーのHOYAやNikonの最高峰レンズからベーシックなレンズまで、600種類以上の豊富なラインアップからお客様に最適なレンズを提案します。さらに購入後のアフターサービスとして、レンズ交換保証や充実したメンテナンスサービスを用意しているため、長く安心して愛用いただけます。スタッフによる丁寧なフィッティングと万全のサポート体制で、あなただけの快適な見え心地を見つけませんか?遠近両用メガネ選びにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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ビジョンメガネが初めての方もリピートの方も、メガネご購入時に使えるウェブクーポンをご用意しました。
▼クーポンをダウンロードいただき、注意事項をご確認の上、ご精算前にスタッフへ画面をご提示ください。